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情報のモラルハザード

「モラルのない人間が、情報を扱うのは悪魔に魂を売り渡すようなものだ」飯田 亮

飯田 亮(1933年 - )東京中央区生まれ。学習院大学卒業後父親の営む酒類問屋「岡永」に入社。1962年大学の同窓生、戸田寿一氏と「日本警備保障株式会社(現セコム株式会社)」を創業。

また、個人情報の流出問題が起きた。2006年度神奈川県立の全高校生約11万人分の個人情報がインターネット上に流出した。これを受けて神奈川県教育委員会は1月8日、ファイル共有ソフト「Winny」によって流出したことを公表した。ちなみに流出した個人情報は、氏名や口座番号など授業料振替システム開発用データだという。

これは情報のモラルハザードである。何故仕事用のパソコンで自分の趣味の為の「Winny」等のファイル共有ソフトを使ってしまうのか。僕自身も仕事柄、重要な個人情報を扱うが、仕事用のパソコンではファイル共有どころか、WEBページの閲覧も最小限にとどめている。だからといって、最近の傾向としてインターネットは辞書代わりでもあり、回線を使わずに仕事をこなすことは難しい時代である。

とどのつまりは個人の危機意識や、責任感の問題なのである。顧客や生徒などの個人情報の重みというものに対しての、緊張感がないから安易に仕事中にファイル共有をしたり、自宅に会社のパソコンを持って帰って、自分の趣味のために使ってしまうのである。

過去には自衛隊や警察、裁判所から国家機密ともいえるような情報が漏洩した例もある。その殆どが自宅へ持ち帰って仕事をする、いわゆる「持ち帰り残業」が原因である。自宅で仕事をする気安さからか、仕事をしながらファイル共有ソフトを起動している例も少なくない。そうなれば、コンピュータウイルスに感染するのは自明の理である。

ウイルス駆除ソフトと、コンピュータウイルスはまさにイタチゴッコであり、現在地球上に存在するコンピュータウィルスは40,000種にのぼるという。しかもウイルス駆除ソフトは、ウイルス定義ファイルという、ウイルスを探索する為の情報を常に最新に保っておかなければ、インストールしているだけでは、何の意味もなさない。この点を疎かにしている人が存外多い。これも危機感が欠如している証拠である。

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