人間関係には正しい距離がある
「嫌いな人が居たら、好きになる所まで離れればいいのよ。」よしもとばなな「ハチ公の最後の恋人」より
よしもと ばなな(1964年7月24日 - )は、日本の小説家。代表作に『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』『TUGUMI』など
人間同士はあまり近付きすぎない方がうまくいくという事が結構ある。例えば、親子関係である。子供の行動が気になるのは仕方ない事と思う。だが、子供であっても小学校の高学年くらいになると、自我が確立されてくる。親には見せたくない顔や、秘密があるものなのである。それを、子供の気持ちを無視してその心にヅカヅカと土足で踏み込むような真似をすると、その子供は心を閉ざしてしまう。
夫婦の間でもまた適度な距離がある。元々は全く違う環境で育ってきた他人なのであるから、その価値観や行動様式、趣味、嗜好など違って当たり前で、それを無理やり合わせようとしたり、または相手にそれを求めたりすればうまくいかなくなって当然である。一緒に長く居過ぎると自分にとって望ましくない相手の行動が、だんだん目に付くようになってくる。そうなれば、別に見過ごせばいいような事も言ってしまいたくなるものだ。
では、それを解決するにはどうすればいいか?
その相手と自分が心地いいと思う距離まで離れる事である。それは物理的な距離もあれば、会う頻度という事もある。これを心理学の世界では「単純接触効果」といいます。これは接触回数が多ければ、それに比例して好意を抱くという心理現象の事ですが、反対に接触を減らせば、相手に対しての好意(ここでは、執着と言い換えます)も減っていくという効果を狙うものです。
親子なら、可能であれば団欒をする場所とプライベートを確保できる場所を分ける。夫婦であれば、お互い違う趣味や、友人と過ごす時間を設ける。会えば喧嘩ばかりという恋人同士であれば、会う頻度を減らせばよい。ともかく相手への過剰な執着や、身勝手な期待を止めることをお勧めしたい。その為には、まず自分というものをしっかりと確立する事。そうでないと、その不足分を補う為の他者の存在が必要になる。もちろん人間は完璧ではないから、補い合って生きているのであるが、それも程度問題である。
「やまあらしのジレンマ」という絵本がある。やまあらしにはトゲがあるため、寒いからと言って、お互いが近付き過ぎると傷付けあってしまう。かと言って、離れると寒い。だから、寒くもなく、相手を傷付けもしない程よい距離まで近付いて暖めあったという内容の寓話だ。あくまでも、物語の中の話ではあるが、ここにはより良い人間関係を築くための色々な教えがあると思う。
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コメント
はじめまして。
偶然見つけたブログですが、共感することもあり、楽しく拝見させてもらいました。
長続きして、いつまでも楽しませて下さいね。
投稿: ネコげるげ | 2008年11月26日 (水) 12時44分
ネコげるげさん、いらっしゃいませ。
また、いつでもお気軽にお越し下さい。このブログがネコげるげさんにとって何かの助けになれば嬉しく思います。
投稿: KAZ | 2008年11月26日 (水) 17時54分