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群集の心理とは

「人間はひとりひとりをみると、みんな利口で分別ありげだが、集団をなせば、たちまち馬鹿が出てくる。」シラー 「詩」

ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラー(Johann Christoph Friedrich von Schiller、1759年11月10日 - 1805年5月9日)は、ドイツの詩人、歴史学者、劇作家、思想家。

群集心理を語るときよく「二八の法則」という言葉を耳にします。これは人間だけでなく、ミツバチ等にも現れる行動原理ですが、専門的には、「全体の生産量の大部分は一部の生産者によって生み出される。」と解説されています。

人が集まった時、過激な行動をとり易いのは何故でしょうか?また、凶悪事件が連鎖的に起こったり、自殺が流行ったりするのは何故でしょうか?何故頑張っている人がいる反面、サボる人間がでてくるのでしょうか?

これを「集団心理」といい「その社会の構成員である集団が、合理的に是非を判断しないまま、特定の時流に流される事を指す。集団心理の起源は、敵が出現した時の団結本能だとされる。一般に、個が確立されていない社会や、精神的に未成熟な子どもにはこの傾向が強い。」とされています。

成人式という自らの幼児性からの決別を誓う場で馬鹿騒ぎする若者や、インターネットに殺人予告をする者、自衛隊で格闘訓練名下に行われる15対1の集団リンチ、学校現場での陰湿なイジメ、世界各地で起こっているテロ行為、全て集団心理です。かつて満州や南京などで非道の限りを尽くした関東軍も、故郷に帰れば皆よき父でありよき夫であったといいます。

そこには、集団心理でいう団結本能だけでなく、集団になった場合に個人としての責任が希薄になるという「インゲルマンの法則」も関わってきます。貴方の周囲を見渡してみても、ごく近い人物にはそんなに悪い人は居ないのではないでしょうか?そんな人でも、自分があまり責任を感じなくてもいい場や、旅先など自分とは関わりの少ない人達の前では、途端にエゴを剥き出しにする人が少なくありません。

真に目指すべきは、誰の前でも普段通り責任のある行動をとり、他者への配慮を忘れず、崇高な志を持った、そんな“個”を確立する事だと思うのです。確たる“個”のない人間がいくら集団を成したところで、所詮は烏合の衆、大したものは生まれません。生まれるのは、数の論理を言い訳にしたエゴイズムです。

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